妊娠したら気をつけなくてはならない食品や食べてはいけないもの。 | ママになる準備
最近アニサキスの食中毒が急増しているとニュースで騒がれていますね。
先日も1歳未満の赤ちゃんに蜂蜜を与えてしまい乳児ボツリヌス症になってしまった...というニュースもありました。
赤ちゃんができた妊婦さんは、妊娠したら気をつけなくてはいけない食品や食べ物がいろいろあります。
今回はその中からいくつか注意したい食べ物をピックアップしました。現在妊娠中のママも、これから妊娠を望むママも参考にしてみてください!
お肉はしっかり加熱しましょう!トキソプラズマに感染する恐れのある食べ物
生肉って美味しいんですよね...私もユッケとか大好きです。
しかし、お肉の不十分な加熱により感染するケースも多い中のひとつがトキソプラズマ。
ステーキをレアで焼き上げたものや、生ハム、ユッケ、最近はお店で出ませんがレバ刺しなども。
トキソプラズマ自体は土の中にいたり、よくその辺にいる、健康な人が感染してもあまり問題ないレベルの寄生虫です。
でも妊婦さんの場合は、胎盤を通して胎児に感染する可能性があり、注意が必要となってきます。
胎児にトキソプラズマの感染が及ぶと、流産や死産になるリスクが高まり、無事に生まれても脳や目に障害が生じてしまう水頭症が引き起こされる可能性もあるとされています。
感染してしまったママの母体にでる症状はごく一般的な風邪に似た症状で、軽微なもので気づきにくいのですが、約50%の確率でお腹の赤ちゃんにも感染してしまうと言われています。
このトキソプラズマは、人から人へ感染していくという心配はなく、もし妊娠前に感染していれば体の中にすでに抗体ができているので問題はありません。
気になる方は健診の際にトキソプラズマ検査を受けることをオススメします。詳しくは産科の担当医の先生に相談してみましょう。
もし感染してしまったとしても、血液検査などで早期の発見ができれば、胎児に感染する前に治療もできますのでご安心を。
感染を予防するために、食べる物はもちろん気をつけなければいけませんが、料理をする際に生肉に触れる場合はビニール製の使い捨て手袋を使うなどして出来る限り素手で触れるのを避けましょう。
マグロも食べたいけど水銀を含むお魚も要注意
お寿司といえばマグロ。マグロ、マグロですよね!サーモンもいいですがやっぱりマグロ!
でもそこの妊婦さん、ご注意くださいよ。
本マグロもビンチョウマグロだって、インドもメバチも、クロカジキとメカジキとマカジキなカジキなやつらでさえも「メチル水銀」という有害物質を含んでいます。
このメチル水銀を過剰に摂取しまったことで胎児に与える影響としては、生まれた子の運動機能や知能の発達に悪影響が出るリスクが増すことが各大学や研究結果で指摘されています。
魚自体は、DHAであったり良質なたんぱく質を豊富に含んでいる食材なので、妊娠中もぜひ食べたい食材です。
ですが量については多量にとると胎児への影響が懸念されますので注意してください。
厚生労働省の注意喚起によれば、妊婦が摂取してもよいマグロは1週間に80グラム。大体、マグロのお刺身1人前程度ですね。
ただし、メチル水銀は他にもキンメダイなどにも含まれますので上限には気をつけて下さい。
よく食卓にもあがる、鮭やアジ、サバ、イワシ、鯛にブリやカツオなどは食べても大丈夫な魚と言われていますので、そちらのお魚は積極的に食べましょう!
もちろん、前述の生肉と同じく、生のお刺身の場合はどうしても食中毒のリスクが加熱したものよりあるので、できる限り焼いたり煮たりといった火を通す調理方法で美味しく召し上がってくださいませ。
妊娠に気づかずに妊娠初期にマグロ丼やお寿司を食べすぎてしまったかも...なんて心配になるママさんもいるかもしれませんが、胎児への影響が発生するのは胎盤ができて赤ちゃんへ栄養を送り始めてから。なので妊娠が発覚した時点では、ほとんどカラダから水銀が排出されていると言われていますので、その後から気をつけていけば問題ありません。
生まれた子の発達に関する影響は、研究結果でも個人差や環境要因で差がでることが言われていますので必ずしもこの水銀が影響するものとは限りません。
もし自分の子は周りと比べて発達が遅いかもしれない...あのときマグロを食べすぎてしまったからかも。なんて思い詰めたりはしないようにしてくださいね。
参考: これからママになるあなたへ お魚について知っておいてほしいこと
ダイエット飲料などに含まれる人口甘味料も大量摂取は気をつけて
妊娠すると食べづわりで太りすぎてしまう方もいます。
元々体重が多い人も妊娠中にダイエットしようと思い、飲み物をダイエット飲料に切り替えたりすることもあるようですが、
そのダイエット飲料によく含まれているのが人口甘味料。
アセスルファムKやアスパルテーム、スクラロースなどよく目にする甘味料ですね。
通常の摂取量であればこれらの人口甘味料の摂取は問題ありませんが、妊婦さんには注意です。
例えばアスパルテームは、およそ8万人に1人の割合で「フェニルケトン尿症」という先天性代謝異常疾患を胎児が起こすリスクがあります。
妊娠中はアスパルテームを使わないように先生から指導されることもあるかもしれません。
安全性が確認されている人工甘味料でも、ダイエットを理由とした長期常用や多量摂取をした場合には健康に害を及ぼす可能性が出てくると言われていますので、特に妊娠中に毎日大量に飲むことやダイエット飲料だけで1食を置き換えたりする過度なダイエットは気をつけましょう。
女性が大好きなチーズなども注意!リステリア食中毒とは?
チーズ美味しいですよね。ワイン好きなので、前はよくチーズを色々試したものです。
ですが、チーズでもナチュラルチーズやカマンベールチーズなどの加熱せずに製造された未殺菌の乳製品には注意が必要です。
それはリステリア菌という菌による感染症の危険があるからです。
その他には、生ハムなどの加工肉やスモークサーモンなどの熱を通さずに食べるものも注意してください。
このリステリア食中毒に、もし妊婦が感染するとお腹の中の赤ちゃんにも感染し、流産や早産の原因となってしまう可能性があります。
もし感染してしまった場合でも、抗生物質によって治療ができますので、妊娠中にリステリア食中毒になってしまった場合もすぐに抗生物質で対応すれば、胎児への感染を防ぐことができますので疑いがある場合はすぐに病院で治療を受けましょう。
うなぎも食べちゃだめ!? ビタミンAを含む動物性の食べ物は注意が必要
土用の丑の日は、家族そろってうなぎを食べるのが我が家でも定番です。
結論から言うと、まったく食べちゃダメということはありません。ただし、食べる量に注意が必要です。
そんなウナギがなぜ注意が必要かというと「レチノール」というビタミンAの栄養素を多く含む食材で、これを妊娠中に過剰摂取してしまうと、生まれてくる子供が「口唇列・口蓋裂」「水頭症」などの奇形になってしまうリスクが高まってしまいます。
その他に栄養価が高いレバーなども大量に食べるのは注意です。
食べること自体はNGではないので、ほどほどに食べましょう!
ビタミンA自体が問題であるわけではないので、植物由来のものはしっかり摂りましょう。ビタミンAは胎児の臓器、上皮、器官の成長に重要な栄養素とされています。
ひじきや昆布にわかめなどの海藻類に含まれるヨウ素(ヨード)
ヨウ素も過剰摂取を気をつけなければいけない、栄養素のひとつです。
クレチン症(先天性甲状腺機能低下症)という、甲状腺の機能が弱くなり、甲状腺ホルモンが不足してしまう疾患で、赤ちゃんの母乳やミルクを吸う力が低下したり、手足の冷えや便秘に体重が増えない症状などを引き起こし、成長するにしたがって知能低下や発達障害が起こる可能性もあるとされています。
海藻の中でも特に昆布はヨウ素の含有量が高く、味噌汁や汁物などで出汁としても使用されることが多いことかあら、意識していないのに摂りすぎてしまうことがあるので注意しましょう。
妊娠中のヨウ酸(ヨード)の推奨摂取量は2,200µg(2.2mg)と厚生労働省では注意喚起しているので、適度な摂取は気をつけてください。
うちの旦那さんは読み方がよく似ている葉酸と間違えていましたが、葉酸はしっかり摂りましょう。
妊娠中や授乳中には気をつけておきたい食品がいろいろあるので知っておきましょう
ママになって、本当に食品の原材料表示をよくみるようになりました。
知らずに食べてしまったり、子供に与えてしまい、それが原因でなにかの感染症を引き起こしてしまうと後悔しきれません。
あまり神経質になってあれも食べない、これも食べないとして、そもそも栄養不足になってしまうのも元も子もありませんが、知っておくことで防げることも沢山あります。
安全なものをちゃんと理解して楽しいマタニティライフを送って下さい。