国内初の不妊治療保険「ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険”ChouChou(シュシュ)!”」のメリットとデメリット
2016年の10月2日に日本生命より発売が開始された、日本国内初の不妊治療保険「ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険”ChouChou(シュシュ)!”」
話題のこちらの商品を対象となる世代のスタッフが調査を行ったので概要とメリットやデメリットを記載していきます。
CMでは綾瀬はるかさんが出演されています。
ChouChou(シュシュ)はこんな保険
同商品はがん、脳卒中、急性心筋梗塞の3大疾病や死亡保障に加え、出産時の給付や特定不妊治療の保障、満期まで継続した場合の一時金を組み込んだ。対象は16~40歳の女性。
特定不妊治療の保障は、2016年4月1日施行の保険業法施行規則の改正により、不妊治療に係る保険の引き受けが解禁されたことを受けたものであり、出産時の給付と特定不妊治療の保障により出産をサポートする商品は、国内生命保険業界初となる(2016年9月現在/同社調べ)。
不妊治療費の保障対象は、体外受精と卵子に精子を直接注入する「顕微授精」。いずれも健康保険の対象外で、治療費は1回につき約30万~40万円かかるとされている。
不妊・出産に係る保障内容は「出産給付金」と「特定不妊治療給付金」。被保険者が保険期間中に所定の出産をしたときに給付される出産給付金は、1回目が10万円。2回目が30万円、3回目が50万円と徐々に金額が上がっていき、5回目以降は100万円となる。支払い限度はなし。
被保険者が保険期間中に所定の特定不妊治療(体外受精・顕微授精の治療過程で受けた採卵または胚移植)を受けたときに支払われる特定不妊治療給付金は、1~6回目が1回につき5万円、7~12回目が1回につき10万円が給付される。支払い限度は12回。
なお、出産に対する保障は責任開始の日から1年経過後、特定不妊治療に対する保障は責任開始の日から2年経過後に保障を開始するとのこと。
不妊治療の現実
婦人科などでの初期検査では健康保険が適用され安く済みますが、その先の高度な治療になってくると保険適用外となり費用は全て実費になってきます。
人工授精は1回1万~2万円くらい、体外受精や顕微授精は1回の治療で20万〜60万円なんてこともあり、経済的負担も大きく継続して続けていくことが難しく途中で断念する話しもよく聞きます。
しかし、このように高額な不妊治療に取り組んでいる人の経済的な負担を軽くするため、厚生労働省は「不妊に悩む方への特定治療支援事業制度」を設けています。これは各自治体の指定を受けた病院・医療機関で、助成対象になる治療を受けた場合に、助成金を支給するというものです。ですが、助成を受けるためにはいくつかの条件があり、治療できる回数や所得によっても制限があります。各都道府県の自治体でも異なるので、気になる方は問い合わせを行ってみて下さい。
主な治療方法と費用
治療法 | 保険適用有無 | 費用 |
---|---|---|
タイミング法 | 適用 | 1回数千円 |
人工授精 | 適用外 | 1回15,000円程度 |
体外受精 | 適用外 | 1回20~50万円 |
顕微授精 | 適用外 | 1回40~60万円 |
ChouChou(シュシュ)のメリット
なんといっても国内初となる不妊治療につかえる保険ということです。
上記の費用をみて分かる通り、不妊治療は高額であり、自己負担で治療を受け続けるには大きな生活の負担となりストレスもかかります。
今までは費用的な理由で途中で挫折することや、不妊治療に挑戦せず諦めてしまうこともあったかもしれません。
ですが、シュシュのおかけで今後は治療を受けることができた、なんてケースが増えてくるかもしれませんね。期待したいです。
ChouChou(シュシュ)のデメリット
ひとつは年齢。最近では結婚年齢もあがり、40歳を超える高齢出産もたくさん増えています。
リスクが高いので40歳までとされていますが、高齢の不妊治療を行う夫婦にとってもサポートがあるといいですね。
このような保険商品がでてくることは、今の少子化社会にとっても晩婚化や出産年齢の高齢化にとっても、とてもいいことだと思います。
今後、各社からもいろいろな商品がでてきて選択肢が広まるといいですね。
※ この記事は編集者の個人的な感想を元に作成しています。