妊活ってまずなにからはじめればいいの? 妊娠するために最初にはじめること
「妊活」というワードは最近では知名度もあがり、女性はよく知るワードとなったかもしれませんね。
ですが、実際に妊活ってどんなことをするの?という知識に関しては、まだまだ広まっていないように感じています。
ここでは、妊活や妊娠についてまず知ることからはじめていきます。
一緒に妊活の知識を深めていきましょう!
妊活とはどんな活動?
まずは「妊活」という言葉自体がどういうものなのかです。
妊活は「妊娠についての知識を身につける」ことにはじまり、
「自分自身の体の状態を把握し、妊娠するための体作りをする」こと。
それから、とても大事なことが「パートナーの男性と一緒に妊娠するための相互理解を深めて協力していくこと」です。
妊娠できる期限はいつまで?何歳まで妊娠できるの?
最近では40歳を超える有名人の出産も多くなってきており、「まだ大丈夫。40歳を超えて結婚してからでも産める」という認識をしている人も増えています。
しかし、妊娠には確実に期限があります。
前提として個人差はもちろんありますので、40歳を超えてさらに50歳を超えて妊娠出産される方もいます。
ですが一般的には30代に入ると妊娠率が徐々に低下しはじめ40代になる頃には、なんと10%以下にまで低下してしまうと言われています。
この妊娠率の低下で大きな要因となるのが、卵子の老化です。
最近では老いを感じさせない美魔女なる40〜50歳代の女性も多く活躍されているので見た目は若々しく健康に見えますが、こと卵子に関してはどんな女性であっても例外はなく老化・減少・質の低下をしていくのです。
妊娠率に関わるのは、見た目の年齢ではなく卵子の年齢であり、妊娠するためには元気で健康な卵子が必要です。
ここでしっかり知っておいて欲しい事実は「卵子の数は生まれたときから決まっており、決して増えることがない」ということ。
この卵子の数ですが生まれた頃には、なんと約700万個の「卵胞(卵子をつくるもと)」をがありますが、これが成長とともに徐々に減少していきます。
生まれた頃には数え切れない卵子の元があったにも関わらず、10代の思春期を迎える頃にはおよそ30万個まで激減してしまい、それから20歳の成人を迎え年を重ねるごとにどんどん減少し、40や50をむかえるころには卵子の数は最終的にゼロになります。個人差はもちろんあります。
ただし、卵子が減ったとしても40歳で健康な卵子が残っている可能性ももちろんあり、その健康な卵子で妊娠が出来る可能性が変わってくるので一概に年をとったら自然妊娠は無理ということは言えません。
また別の機会で詳細を記載しますが、20代のときに若い健康な卵子を凍結保存し、将来に対して備えることも最近では抵抗も少なく行われています。女性が長く働きやすくなり晩婚化が進んだ背景もありますが。
普段健康に気をつけていて、自分は年をとっても妊娠できるだろう...という安心感は捨て、しっかり自分自身の卵子が妊娠できる状態であるか、卵子の残りを知ることができるAMH検査(卵巣年齢検査)などを受けることも推奨されます。血液検査で簡単にでき、費用は5,000円~10,000円程度で検査できます。
ただし、100%正しい個数が分かるわけではないので、あくまで参考値としてください。
何歳までには子供が欲しい。計画的に妊娠出産はできる?
30歳まにで子供がほしい、結婚してから1年後には子供を授かりたい。など計画する女性も多いですよね。
計画することはもちろん間違っていません。ですが、妊娠することは「当たり前のこと」ではないのです。
排卵のタイミングに合わせて夫婦生活をおこなった場合の、30代前半までの1回あたりの自然妊娠確率は25~30%程度しかないのです。
低いと思いましたか? 避妊に関しては若い頃から教育を受けることは多く、知識として排卵日を避ければ妊娠しない、逆を言えば排卵日に合わせれば妊娠ができると思っていた方も多いかもしれませんが、妊娠するのは簡単なことではないのです。
さらに自然妊娠は30代後半での確率は20%以下に下降し、 40代前半になる頃には自然妊娠できる確率が5%程度と言われています。
もちろんパートナーである男性の年齢や精子が健康であるかということや体調なども関わってきますので、妊娠するタイミングを計画的にコントロールするのはとても困難であるということが言えるでしょう。
まだ夫婦2人の時間を楽しみたい、バリバリ仕事をしてから妊娠出産をしたい。と思って30代後半を迎える頃には自然妊娠が難しく不妊治療を必要とするケースは近年少なくありません。
避妊しなければ妊娠するだろう。という安易な考えは捨て、しっかりと知識をもって計画をたてることが大事です。
不妊治療大国である日本。不妊治療はなにをするの?費用は?
計画的に自然妊娠ができず、不妊治療を行う夫婦は年々増えています。
知っていましたか?実は日本は不妊治療を行う施設数で世界一なのです。これはもちろん悪いことではありません。
それほど、不妊治療に注目されており治療施設も多いということですから。恥ずべきことではないのです。
現在では不妊に悩む夫婦は6組中1組いると言われており、何らかの不妊治療を受けている人数はおよそ50万人とも。
主な不妊治療の方法は以下の3つが挙げられます。
妊娠しやすい日に合わせるタイミング法
名前の通り妊娠しやすい排卵日に向けてタイミングをあわせて夫婦生活をもつ方法で、超音波などを用いて卵胞を調べたりホルモン値を調べることで、より正確に排卵時期を予測し、不妊治療をはじめる夫婦が一番最初に行う治療方法と言えます。
不妊治療を意識せずとも、子供がほしい夫婦はタイミングを意識していることでしょう。
しかし、自分たちだけでなく婦人科などの病院で医師のサポートを受けながら状態を知っておくことが大事です。
パートナーの男性は検査を嫌がるケースが多いですが、しっかりと夫婦で相談しお互いの状態を理解していくことで妊娠率はあがります。
無理強いしストレスをかけると元も子もないですが、自分の意志で受けてもらえるように話し合ってみてください。
人工授精
不妊治療の第二段階として、上記のタイミング法を何度か試みても妊娠しない場合や、高齢の場合に早期対処したほうが良いと判断された場合にタイミング法より人工授精が優先されます。
その名の通り人口的に受精卵をつくる方法で、男性の元気な精子を集めて取り出し、女性の子宮に人工的に注入する治療法です。
注入後の受精やその後の着床は自然な形で行われるので、妊娠率は5〜10%とされています。
自然な形で行われるため、事前の準備が重要で注入するタイミングをあわせるため排卵日を正確に把握できるようにするのが妊娠率を高めることとなります。
排卵の方法については状況によって、完全自然排卵に任せるのではなく、排卵誘発剤の使用を検討されることもあります。
そして排卵のタイミングに合わせて注入が行えるように、男性は健康な精子を提供しておきます。この作業が男性の心理的な障壁になってしまう場合はありますね。ケアを心がけるのもパートナーとして大事だと思います。この人工授精は男性側に問題があり取り組むケースも多いです。お互いしっかり話しあいましょう。
費用に関しては人工授精は自由診療扱いとなり保険が適用されないので1回あたり約1~3万円程度の実費がかかります。病院により価格は異なるので受診予定の病院には事前に問い合わせをしておきましょう。
体外受精
少し昔の話ですが、「試験管ベイビー」という言葉で有名になった治療法で、今では認知度もあがりポピュラーで一般的な治療方法となっています。
そして、総出生数の36人に1人が体外受精で産まれているのです。
体外受精の大まかな流れは、5つのステップで生理が始まった日から体外受精の治療を開始します。
「排卵→採卵→精子採取→受精→胚移植」という流れで進みますが、体外受精は排卵で卵子を取り出すタイミングが重要なため、女性の月経周期に合わせて治療のスケジュールが組まれます。
具体的にはまず卵巣に針を刺して卵子を取り出し、精子を合わせたり顕微鏡による授精を行って受精卵をつくり、カテーテルを使って子宮に受精卵を送る方法を取ります。
この体外受精での妊娠率は35歳で30%、40歳で10%程度と言われています。
費用は30〜40万前後で、顕微授精を行う場合は更に高額となってきます。費用も高額なため、しっかり期限とライフプランを加味して治療を検討してください。
日々のカラダ改善をする6つのちょっとした努力
自分の体の状態を知って、健康的な体作りをすることは、妊活だけでなく日々の生活も良くする活動です。
妊娠をするために、自分の体の状態を見つめ直すために、あまり難しく考えずに肩の力を抜いてちょっとした努力をしてみてください。
基礎体温を計測し状態を知る
妊娠を望む女性以外はあまり、毎日基礎体温をつけている方は決して多くないと思います。
若い女性だと婦人体温計や基礎体温計を持っている方もあまりいないのかもしれません。
ですが、この基礎体温をつけることは女性の体調を測るバロメータになりますので、最近では簡単に計測することができる基礎体温計も多いのでチャンレンジしてみてください。
婦人科健診を定期的に受診する
乳がん検診など最近では認知度も上がり定期的に受診される方も増えてきていますが、妊娠を希望される方は婦人科健診を定期的に受診しましょう。
子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮の病気を患っていた場合、それが原因となり不妊治療を必要とする場合もあります。
自分の子宮の状態などを知ることで、早期の病気発見や問題発覚につながりますので定期的な受診を心がけましょう。
体を冷やさず温めて過ごす
女性はとても冷え性の方が多いと思いますが、冷えは女性の体に大敵です。
ジンジャーやハーブティーなど体の中から温める飲み物や食べ物を意識して取り入れたり、エアコンなどの外気を直接浴びないようにブランケットやストールなどを使って工夫しましょう。
冬場は寝るときに湯たんぽなどもいいですね。夏場は熱中症に注意ですが、冷房が効いてる場所も多いのでオフィスや電車、公共施設など気をつけてください。
ストレスを溜めないことが健康を保つ最大のポイント
現代のストレス社会では、あらゆるところでストレスがたまります。
それは、自分が気づいていないところでも大きな負荷となっていることが多いでしょう。
ストレス発散ができる趣味をもつことや、相談できる人に話して気持ちを楽にしたり、
時にはストレスがかかり続ける辛い場所から逃げることも自分の体を守ることにつながります。あなたの体のことを一番に知って考えられるのは自分自身なのです。
無理をしない!これが一番です。
食生活の改善と葉酸サプリなどのサポート
体が喜ぶバランスのよい食事をとることは妊娠に限らず基本といって良いでしょう。
もちろん妊娠にいいとされる食材や料理もありますので、それらを組み合わせてみて食べましょう。
男性にいい食材もありますので夫婦で食事を楽しみながら健康になれるといいですね。
適度な運動と良質な睡眠を心がける
パソコンを使うデスクワークなどの仕事も近年は多くなってきていますよね。
どうしても運動不足になりがちな状態となってしまうでしょう。
しかし、適度な運動は健康な体作りに必要不可欠です。週に何度もジムへ通いましょうということではありません。
一駅多く歩く、昼休みに少し散歩をする。土日のお休みは家に篭もらずに外に出る。ことでも第一歩です。
少しづつ散歩からウォーキングに切り替えてみたり、自宅でテレビを見ながらヨガやストレッチをするなど、まずは無理がない程度に体が喜ぶことをしてください。
そして、ほどよく体を動かして良い睡眠をとりましょう。
SNSなどを見るのでスマホなどのデジタル機器を触りながら入眠してしまう方も多いと思いますが、出来る限り睡眠の前にはデジタルデトックスをして、アイマスクやアロマなどリラックスできる状態にして体を休めてみてください。自分の好きな音楽を聞いて眠るのもいいですね。
睡眠の質が改善されることによって、翌日の疲れの残り方や日々の疲れを取り健康にするために良質な睡眠が重要です。
不妊治療や妊活で話題となった芸能人の例
実際に妊活をしていたと公言している勇気ある芸能人の方も多くいて、不妊に悩む夫婦への励みになったことでしょう。
いくつか、その事例を知ることもとても勉強になります。あくまで、その人それぞれのケースですので参考に。
矢沢心さんと元K-1選手の魔裟斗さん夫妻
2007年に結婚をした2人ですが、第一子の誕生までに5年かかり2012年に待望の第1子が誕生したのです。
矢沢心さんは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と呼ばれる、排卵障害の原因となり一般の方よりも妊娠しにくいといわれる体質でした。まずは不妊治療のファーストステップとしてタイミング法から始まり、人工授精にステップアップして夫婦で協力しながら不妊治療を続けましたが、残念ながらこの段階では妊娠には至らず。
その後、病院を転院して体外受精を4回おこなうも残念ながらここでも妊娠することはありませんでした。
そして夫の魔裟斗さんが出会った先生を頼りに、もう一度転院をし体外受精にチャレンジ。
この転院が功を奏し5回目にして体外受精が成功し、ついにはじめての妊娠!ですが、、妊娠3ヶ月を目前に流産となってしまう非常に辛い経験をされました。
さらに6回目の体外受精でもうまくいき妊娠し、経過も順調で安定期を向かえすくすくとお腹の赤ちゃんも大きくなって、待望の第一子のかわいい女の子をご出産されたのです。
その後、第二子も出産され4人家族幸せに暮らしていることでしょう。
お二人は妊活中の経験から妊活サプリのミトコプラスを販売するゲンナイ製薬のメッセンジャーも務められており、夫婦そろって毎週月曜日の20時よりニッポン放送のラジオ番組のパーソナリティで元気な声を聞かせてくれています。
さらに詳細を知りたい方は、矢沢心さん著書の「ベビ待ちゴコロの支え方―あきらめない妊活、31のコツ」を、ぜひご一読ください。
プロプロゴルファー東尾理子さんと俳優石田純一さん夫妻
プロ野球の東尾監督の娘さんで、俳優の石田純一さんと結婚をした東尾理子さんの妊活、不妊治療も公表したくさんのインタビューや密着取材などを受けていることでこれから不妊治療を行う人にも勇気を与えてくださいました。
東尾理子さんは結婚半年後に子供を授からなかったことから、一度婦人科での不妊症検査を受診します。その結果は、卵管は正常でホルモンの分泌にも異常はなく、妊娠しない原因が分からなかったそうです。このような「原因不明不妊症」のケースが近年増加してきていると言います。
それから、タイミング療法や人工授精、体外受精など、様々な不妊治療を受けており、排卵を促すために排卵誘発剤の使用もしたそうですが、その副作用による体調不良にとても悩まされたそうです。とても辛かったでしょうね。
最終的には凍結胚移植での体外受精により待望の第一子を妊娠。
しかし、不妊治療の末授かった赤ちゃんに妊娠5か月目にしてダウン症候群の可能性があることをご自身のブログで告白されます。羊水染色体分析をすればダウン症であることが100%で分かると医師に言われたそうですが、夫である石田純一さんとその検査を受けずに出産することを決めたといいます。
そして2012年11月に無事元気な男の子を出産されました。
その後、第二子も凍結してあった受精卵を利用する予定のところ、新しく採卵した受精卵のほうが質がいいとされ、妊娠しますが化学流産が判明します。
辛い流産の経験をされますが、また体調を整えて再チャレンジ。
体調を整える際には妊活サプリの美的ヌーボプレミアムを飲んでいたそうです。
第二子も元気な女の子を授かり無事出産されました。
東尾理子さんは自身のブログにてTGPという言葉を使っていますが、これは「Trying to Get Pregnant(妊娠しようとがんばっている)」という、ご自身で考えられた略語だそうで、不妊治療というネガティブイメージの言葉を前向きに発信できるよう考えられた言葉だそうです。
この体験を通じて東尾理子さんも、「不妊」じゃなくて、TGP私の妊活日記 という書籍を執筆されておりますので、もっと知りたい方は是非手にとってみてください。
その他、芸能人や有名人の妊活や不妊治療エピソードは随時ご紹介させていただきます。
このサイトのテーマでもある、ママになる第一歩が妊活であるかもしれません。
女性として輝けるように、楽しい妊活ライフを送ってください!